年が明けてまた一つ歳を重ねた。
というよりまた時代に取り残されていく。
以前は「近頃の若い者は」と思っていたが、
もはや自身が時代に取り残されていると自覚せねばなるまい。
TVを見ていると、
「続きはWEBで」と言うが、
果たして、その続きをわざわざWEBで見るような、そんな人間が本当に存在するのか?
と思うのは自分だけなのか?
もはやCMを見ても一体何のCMかさえ分からない時がある。
スマートフォンを使ってはいるが、おそらく機能の半分も使いこなせていないのだろう。
危険を冒してまでスマートフォンを見ながら歩いている輩がいるが、
そこまでして見なければならないほど重要な情報の取得の方法が分からない。
電車では物凄い勢いで画面を擦っている。一体何をやっているのか?
画面がすり減りはしないか? 指の指紋が消えないか?
はたまた火が起きないか、心配になってくる。
「携帯番号は何番ですか?」「090…だよ」
ご存じだろうか。090で始まる番号の所有者は、「じじい」「ばばあ」の証なのだそうだ。
画面を人差し指1本で触るのも然り、激しく擦るのは除外されるようだが。
言葉も通じない。
「レッテルをはられるぞ」「レッテルって何ですか?」
「九分九厘決まりだよ」「たった9.9%じゃないですか?」
そもそも若者たちの言っていることが分からない。
食事に行っても
「ばえるー」「これヤバい」
そんなに不味いのか?
そんな若者たちは「っす」を付けると敬語になるらしい。
仕事を依頼して「いいよ」と言われると腹が立つが、
「いいっすよ」と言われると「ああっ、敬われているんだなぁ」と思うこの頃である。