Web関連担当しております、大里です。
今回はパソコンに搭載されております、基本OSについてお話したいと思います。
とは言っても難しい話ではなく、これまでの個人的な雑感といったところです。
先ず大前提ですが、OSとはパソコンを動かす為の基本プログラムです。
●Windows3.1~マニアな時代
私が初めてパソコンに触れたのが、PC9801VMというやつでOSはWindows3.1でした。
当時はインターネットはまだ無くて、パソコンの起動だけでも大変な時代(でかいフロッピー2枚挿し!?)で、一般にはパソコンは非常に敷居が高いものでした。
モニター表示は8色カラー(笑)それでも当時は画期的で人気なマシンでした。
●Windows95~パソコンが広く認知される
まだ世間的には、WindowsもMacも認知されておらず、OSって何?な状況が一変するのがWindows95の登場です。
現在のパソコンと比較すれば、見劣りする部分は多々ありますが、それでも当時電源を入れるだけでOSが立ち上がるというだけでパソコンは一気に身近な存在となりました。また、インターネットも同時期に標準化されたことでパソコン購入の追い風になりました。
●漢字トーク7.5.5~グラフィックと言えばマック
Windowsが98からXPに進化しつつあった時期、アップルもMacintosh Performaシリーズ(今で言うiMacのポジションでしょうか)にて一般顧客の取り込みを模索しておりましたが、あまり上手く行かず、Windowsばかりが劇的にシェアを広げました。
正直、Macはこのまま消えるのかなーと思っていた頃、個人的に転職の機会があり、その仕事のために購入したのが、Power Macintosh 7600/200です。
PC全体のシェアではWinに叶わないMacでしたが、印刷やデザイン業界には圧倒的な支持がありました。
この業界に限って言えば、Macでなければ仕事が出来ないという状況だったのです。
Power Macintosh 7600/200に搭載されていたMacのOSが漢字トーク7.5.5で、Windowsからの引っ越し組だった私には、目からうろこな扱いやすさでした。まあ爆弾アイコンが度々表示されるのは困りものでしたが、、、
それで、当時から強力なMac支持派(アンチWin)がおりました。
彼ら曰く、Windows(マイクロソフト社)のビルゲイツは、なんの努力もせずに、美味しいところだけ持っていった悪役であり、Windowsは数は売れているが安いだけで面白みのないポンコツマシンという認識だったかと思います。
逆にMacは筐体デザインでさえ美しく、OSもマシンもアイデアに富み、パソコンとしては至高の存在という認識でありました。
私も一時期洗脳されましたが、まあ、とにかくMac支持者はWindowsに対して攻撃的という印象でした。
この考え方は多少の変化はあっても今も引き継がれているようですね。
●OS8からOSXとWin7~なくなる垣根
漢字トーク7シリーズがOS8へと大きく進化し、更にOSXが登場する頃、Macを取りまく状況は大きく変化します。
それまでMacのみに対応していた、デザイン系、印刷・メディア系のアプリやフォントにWindows対応版が登場するようになった事、Mac本体がWindows系の部品を採用するようになった事など、相互にOSの垣根を取り払い、どちらでも利用可能な環境を広げ始めました。
これは、インターネットの普及によるネット利用者の増加とそれに伴うWebや関連アプリの開発が激増した事で、ユーザーと業界のニーズがOSの違いによる枷を嫌うにようになった為ではないかと考えられます。
●iOSの登場とWidows8の迷走~Web技術は携帯からスマホへ
Appleにとって、iMac、iPodに続いての最大の成功を収めたのがiPhoneでした。
今やAppleの本業はPC部門よりもiPhoneやiPadなどのモバイル部門のように見えます(なんとなく最近のイトーヨーカドーとセブンイレブンの関係に似ている気がします)。
MacのOSはモバイルのiOSとPC用のMacOSいう布陣で現在に至りますが、Windows陣営はXP(大成功!)Vista(大失敗、、、)7(持ち直した!)という流れの後で、Appleが席巻しつつあったモバイル系のシェアを取りこもうとしたのか、第3勢力となりつつあったAndoroidに対抗心を燃やしたのか分かりませんが、とにかく、PCとモバイルを同時に制御できるOSってすごくね!?的な感じで登場したのがWindows8でしたが、慣れ親しんだスタートメニューが無いとか、チャームメニューが操作しにくいなど、さんざん叩かれ、急きょ更新版8.1がリリースされる騒ぎとなりました。
その後のWindows10でも開発方針に変更はない模様で、正直ちぐはぐな印象はぬぐえません。
マイクロソフトは、多少業績が悪くなったと言っても、そもそも巨大な企業であり、もともと強いビジネス向けに注力するなど、Appleとの住み分けをすれば良いように思うのですが、、、
Windows95登場の頃を思い出すと、一家に一台PCどころか、スマホをPCと同等と考えるなら子供も含めて一人に複数台という信じられない時代に突入したと思います。
当然関連したソフトやアプリ、インフラの開発など業界も巨大となり、社会にもたらす影響は膨大です。
MacとWindowsが競い合ってきた事で、良くも悪くも社会は大きく変化した事は間違いないでしょう。