トレードオフ

弘子さんは、イケメンだけどあんぽんたんな良成さんと、ブサイクだけど収入が安定している美浦さんの2人から同時にプロポーズをされ悩んでいます。どのように意思決定すれば良いのでしょうか?(当該事由の場合、他の選択肢を模索する方が賢明だと思いますが…)

 

このように「こちらを立てればあちらが立たず」状態をトレードオフといいます。

これらの状況はビジネスで非常に多く起こり、どれを選択するかによってその後の結果に大きな影響を与えます。代表的なものの一つに投資が挙げられ、利回り(利息)とリスクがトレードオフの状態にあります。「ハイリスクハイリターン」などという言葉を聞いたことがあると思いますが、これは高い利回りを望めば高いリスクを伴うということです。

例えばAという職人さんに発注するよりBという職人さんに発注する方が金額は安いけど品質が低いというリスクを伴う、などということです。ビジネス上非常に多く発生するので適切な意思決定が必要です。

 

リスクフリーレートというものがあります。これはリスクを伴わないレート(利回り、利息)のことで、日本国債(10年債)の利回りがこれに該当します。

ということは、このリスクフリーレートを上回る利回りには必ずリスクが伴うということです。投資信託などは「元本保証はありません」とかの記載がありますし、株式投資などはもっとリスクが高いです。ましてや競馬などはほとんどリスクです。ですがあのとてつもない利回りは我々ビンボー人にはとても魅力的ですが…

 

ところで競馬の予想屋、解説者って何故いるのでしょうか?

当たらないからです。短期的に当たることはあっても通算すれば絶対に負けます。それを自身で分かっているので予想屋や解説者になっているのです。もし、勝つ方法を知っていればその方法を公衆(マーケット)に公開しません。公開するとオッズ(利回り)が下がるからです。そして黙って1人で儲け続ければいいのです。儲け続けることができないから、予想屋や解説者になっているのです。

ですので、彼らの最大のセールスポイントは話が面白いことで、決して予想が当たることではありません。

 

このような原理原則が分かっていれば詐欺(振込め詐欺みたなのではなく、投資、投機的詐欺)などに騙されるとは到底思えません。

非常に冷たい言い方で大変申し訳ありませんが…、

ぼんやりと人生を過ごし、持っている小金をラクして増やそうと欲に駆られて騙されるのでは…?

 

 

佐藤輝明、森下翔太、前川右京…

果たして誰を使うべきか?

この意思決定はトレードオフではなく、どんぐりの背比べです!