研修事例1:女性管理職育成の基盤を整える研修
DE&Iの取り組みの中で、多くの企業では女性管理職の育成が課題となっています。
それには会社の制度や仕組みの改革だけでなく、女性社員自身が自分自身の成長を意識するとともに、組織の一員としての自覚を持ち、自ら考え、発言し、行動できるよう、自信を持つことが大切です。その為には、企業視点、ロジカル思考を身に付け、視座を高める必要があります。本研修では、事前・事後課題、仲間同士のディスカッションを通して、自身のキャリア形成が企業の成長に繋がることの理解を深め、活躍していくことを目的としています。
「女性キャリア研修(全五回)」~各回の狙いと全体構成~
第1回:『自分の未来を考える』
DE&Iの必要性(日本の現状、世界の現状)を認識し、「女性が働き続ける意義」を知る。その上でキャリアの考え方をもとに、自分のこれまでの人生をグループ内で話すことで、自分の強み、価値観を認識していく。また、それに必要な「傾聴力」、「質問力」を身に付ける。
第2回:『思考と行動を変える』
組織での働き方(リーダーとして)を考えるために、管理職の役割、経営者視点での考えを学び、視座を高め、自身のリーダー像を作る。さらに「ロジカル思考」、「GROWモデル」、「アサーティブに伝える」手法を知り、リーダーとして実践で活かせる問題解決力を養う。
第3回:『組織に影響を与える』
前回までの復習をしつつ、自身の変化、今の気持ちを仲間で共有する。その上で、今後、組織に何を期待するのか、具体的にどうしていきたいかを考える。そしてそれを伝えられるよう、「PREP法」での話し方を実践し、発信力を高めていく。
第4回:『ダイバーシティの自分ごと化』
ここまでの学びを活かした上司とのセッション。始める前に上司にも「ダイバーシティ」を意識した、「アンコンシャスバイアス」、「マネジメント」について説明した上で、「DE&I」、「女性活躍」についての考え方を上司、部下で対話していく。部下は、立場の違う上司の考えを聴くことで、よりDE&Iの理解を深め、自分ごととして捉え、自分は何ができるのか、今後の行動を考える。また上司も、普段なかなか聞くことの出来ない部下の思い、考えに耳を傾けることで、部下の成長、キャリアを意識した仕事の進め方を考える。
◇キャリアコンサルティング 第5回の「ありたい姿」の発表に向け、講師(キャリアコンサルタント)と個別にオンラインでコンサル ティングする。本当の気持ちを話すことで、知らなかった自分、新たな能力に気付き、再度、キャリアを 考える機会とする。自分の未来に向け、一歩踏み出せるよう、後押しする。
第5回:『ありたい姿』のコミットメント』
数年後の自身の「ありたい姿」を全員(上司含め)の前でプレゼンテーションし、上司からメッセージをもらう。その後は、全員でDE&Iを進めるために、「自分が出来ること」、「会社として取り組むこと」を考え具体化し、それに伴う意識の変化、働き方の変化に対する覚悟を意識する。
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