つまり、管理職に占める女性の割合、政治家に占める女性の割合が低いということです。
では、そもそも なぜ女性の参画が必要なのでしょうか。
ここには、資本市場が企業に対して持続可能性を求める考えが背景にあります。これまで資本市場があまりに短期的な収益獲得に走りすぎたという反省から、環境との共生や働く人々の満足を大切にしながら、持続的に成長する企業を目指すという考えです。持続的な企業になるためには、企業自体の健全性と成長が求められ、そこにはいろいろな価値観を持った人材の多様性が必要であるということなのです。
もっと簡単に言うと、ツーと言えばカー と言ってくれる人たちばかりの組織で新しいものが生まれますか?ということなのです。
女性の参画が求められる背景には、このような資本市場の考えがあることを是非知っていただきたいと思います。ダイバーシティを会社の戦略に取り入れるということは簡単なことではありません。今までのように同質なメンバーだけで行われていた意思決定のプロセスに異質なメンバーが入ってくるのです。ツーと言えば ”それって何ですか?わかるように説明してください!“という人がメンバーに入ってきます。
このプロセスは今までのメンバーには心地よいものとは限りません。ですが、ここを乗り越えないと、“そもそもツーって何だっけ?”と考えることを始めないと、新しいものなんて生み出せるはずがないのです。
女性の育成を経営戦略に取り組み、会社全員でこの課題を乗り越えるという決意を持つには“ダイバーシティ戦略こそ会社の持続的な成長や競争力に不可欠であるという全社員の理解が必要なのだというところから出発していただきたいと思っています。
今なぜ取り組まなくてはならないのか?
日本のジェンダーギャップ指数は、先進国の中で最低順位(120位/156か国)
※2021年世界経済フォーラム発表
特に、経済、政治の分野での格差が大きく、管理職、政治家に占める女性の割合が低い。
そもそも なぜ女性の参画が必要なのでしょうか。
企業に対して持続可能性を求める、資本市場の考えが背景にあります。持続的な企業になるためには、企業自体の健全性と成長、すなわち、いろいろな価値観を持った人材の多様性が必要なのです。
女性の育成を経営戦略に取り組み、会社全員でこの課題を乗り越えるという決意を持つには、“ダイバーシティ戦略こそ会社の持続的な成長や競争力に不可欠であるという全社員の理解が必要なのだというところから出発していただきたいと思っています。
成長戦略としてのダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)
特に、経済、政治の分野での格差が大きく、管理職、政治家に占める女性の割合が低い。
D&Iを組織内で進めていくといっても、当然ながら一筋縄ではいきません。誰でも「ツー」と言えば「カー」と言ってくれる人たちと一緒に過ごすほうが楽で心地よいです。しかし、それではD&Iは進みません。「何となくわかり合える」は通用せず、“そもそもツーって何だっけ?”と考えることを始めなければ、新しいものを生み出せるはずがないのです。
このプロセスは今までのメンバーには心地よいものとは限りません。ですが、この大変な作業を乗り越えた先にしか、日本企業の未来はないのではないでしょうか?
【ダイバーシティ(D)】集団内に異なる文化、性別、人種、年齢等の人材がいるという人材の多様性
【インクルージョン(I)】多様な人材がそれぞれの個性を活かして個々の力を発揮できるような環境を生み出すこと